今更ながら、蓄電システムってなんのこと?
再エネ+蓄電システムの新規同時導入だったり、既設PVへの蓄電システム後付け増設(FIP転も同義ですね)の設計・シミュレーションの依頼がありがたいことに引きも切らないんですが、それだけ残念なことに災害が増えて来ていてそれに備える意味もあるんでしょうし、地球温暖化に抗する取り組み(企業ならCSR対策も含みます) → 再エネが増える →→ 調整力としての蓄電システムに期待する部分もあるんでしょう(一番人気の系統用蓄電池がまさにコレですね!)し、足元間違いなく天井知らずで上がっていく電気料金への対策(固定費削減!)という側面もあるのでしょう(その中でも電気代高騰が一番でしょうか?・・・)が、そもそもみなさんが蓄電システムに求める意味ってなんでしょうか?
よく言われることに、「蓄電システムの減価償却は何年ぐらいですか?」・・・っていう質問が多いんですが、ここではっきりと。
”蓄電システム”はそれ自体が発電する訳でもなく(≠再エネ)、都合、発電してお金を生み出すものではありません。
再エネ(PV)ならチャリンチャリンお金を生み出すので原価回収(減価償却ではなく)をシミュレートすることに意味はありますが、蓄電システムは別腹です(笑)
有体に言えば”蓄電システム”は余剰(無駄なもの/余ったもの)を一時貯めておいて、必要な時に取り出して使う為のものです。
何か似てませんか?・・・
そう、”銀行”と同じなんです。
預けた電気をタイムシフトして取り出す際には利子(変換効率という名の利子)を取られ、幾分か少なくなった電気を必要な時に取り出して使う。
僕は蓄電システムを”家電製品”だと思っています。
冷蔵庫やエアコン、洗濯機や液晶テレビって生活に必要なものですが、家電の中には食器洗浄乾燥機や扇風機、プリンタやDVDプレイヤーなど、絶対必須ではないけどあれば便利っていう家電もたくさんあります。
僕はその後者が蓄電システムだと思っています。
弊社で一番人気の系統用蓄電所(特高/高圧とも)の設計は実は簡単なもので、逆にいろんな電気の流れのベクトルが存在する施設への蓄電システムの導入設計の方が数倍難しいんです。
まぁ、だからこそ本領発揮、他にはない視点で設計しシミュレーションすることでそこに弊社の価値を載せられるんですが(笑)
24時間30分デマンド×365日分から紐解く既設施設(ご家庭も同義です)への蓄電システムの導入設計・・・。
面白そうですよね\(-o-)/
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