系統用蓄電所 設計覚書
ありがたいことに既に系統用蓄電所(特別高圧/高圧とも)の設計・構築・申請・協議・販売・施工などのご依頼が三桁に届くほどの物凄い数になって参りました・・・。
特別高圧の連系変電所や中間変電所の設計~単線結線図/配置設計図などの作成は固より、自営線のkV系統の選定~設計、構内の配置設計によるインピーダンスマップの作成に至るまでワンストップで構築いたしますので、過不足や漏れ等がない状況になるので安心です!
起業前の前職では特別高圧含むいわゆるメガソーラー案件や当時は未だ走り出したばかりの屋根上の完全自家消費案件の各種設計~作図(単線結線図やシステム系統図、配置設計図などを書くこと)~申請などを手掛けておりましたので目を瞑っていても書ける!・・・ぐらいの自信はあるんですが、それでも100人の設計者がいれば100人100様ですべて違う設計になります。
そう、だからこそこの最初に資するべき”設計・構築”が何よりも大切で後で振り返ってみて後悔しないようにしなければなりません。
※総じてこうした設計部分の後出しじゃんけんややり直しってかなり難しくなるからです。
分かりやすく書きましょう。
例えばAC出力が2MW(弱)の高圧のメガソーラーでしたら、
集中型のインバータを2MW弱の1台にするのか、はたまた、
50kWぐらいの分散型インバータを40台にするのか、みなさんならどうします?
何の条件もない場合には正直机上の空論で、現地の状況や周囲からの影の出方、連系点への距離や現場の面積、傾斜や不陸の有無なども重要な要素になって参りますから一概には言えませんが、それでも下記のようなことは言えるでしょう。
【メガソーラー 設計覚書】
※集中型 vs 分散型インバータにのみ焦点を当てて、あくまでも一般論としまして
・集中型の利点:AC電路が短くなる≒QBの近くに設置される/AC側の電圧降下が小さい
・分散型の利点:AC電路が長くなる≒PVモジュールの近くに設置される/影に強い
・集中型の不利点:影に弱い/並列電路の設置方位や傾斜角度、枚数などを揃える必要がある
・分散型の不利点:一般的にAC電路が長くなるので、DC電圧>AC電圧なら電圧降下に注意
他にもたくさんありますが、簡単に分かりやすく一般論で言えばこんなところでしょうか?
【系統用蓄電所 設計覚書】
① 先ずは場所決めが案件成否の8割を握る!?→各エリアで電力単価が違う!!!
② 系統用蓄電池メーカー各社によって単価だけでなく機能面でもかなり違う!!!
③ 上位側EMSにより連系後の利益が最大化されたり最小化されたりする!!!
④ 狙う市場により必要なインフラが違ってくる!!!※専用線/簡易指令など
⑤ これ以外にもたくさんある情報を汲み取ってレクチャーするだけの武装が必要!!!
ハイ、此方ももっとたくさんありますが、ざっくりと言えばこんな感じでしょうか?
つまりは系統用蓄電所でもメガソーラーでも肝心要の最重要事項は誰を設計者にするか?・・・です。
100人100様の設計の中には上記を踏まえた素晴らしいものもあれば、何も踏まえていない残念なものまでたくさん存在します。
確かに弊社の設計・構築フィーは安くはありませんが(笑)、その分トータルな進め方をゼロから一緒に諳んじて問い掛けさせていただき、都度決定して参ります。
あ、もちろん機器本体は多分かなりの破格ですよ!
ちょっと高い?のは設計・構築フィーの方ですから(笑)
こう書くことで責任が生まれます。
責任があるからこそ仕事に真摯に取り組むことが出来、迂回路や最善策を模索します。
仕事は責任があるから楽しい・・・って言うのは僕の持論ですが、自分を追い込んで捻り出すようなスタイルが僕には合っているようですね。
決してM系ではありませんのであしからず\(-o-)/
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